沖縄県内に数百店と存在する沖縄そば専門店の中で、玉家の名を知らしめた最大の契機は、地元テレビ局主催の企画「第2回沖縄そば王」での王座獲得でした。その直系である玉家 豊崎店が提供するのは、ひと口すすれば誰もが納得する「澄み切った極上清湯スープ」です。
一般的な沖縄そばのスープは、豚骨を強火で炊き出した白濁系のこってり型と、鰹節を前面に出したあっさり型に大別されます。しかし玉家のアプローチはそのどちらとも一線を画します。豚骨を弱火でじっくりと煮出し、丹念にアクを取り除いた透明な出汁に、厳選された鰹節の豊かな風味を黄金比で融合。雑味や脂っこさが一切なく、素材の旨味だけが喉の奥へと染み渡る端正な仕上がりを実現しています。
この繊細なスープに合わせるのは、喉越しを重視した細めの平打ちストレート麺です。噛みしめると程よいコシがあり、すっきりとしたスープを絶妙に引き上げます。派手なインパクトで誤魔化さず、引き算の美学で完成された一杯だからこそ、週に何度も通う地元住民から、沖縄旅行の最初と最後の一杯に指名する観光客まで、幅広い層を魅了し続けています。