ボート部というと「漕ぎ手」ばかりに光が当たりがちだが、約124名からなる組織は4つの専門的な役割が噛み合うことで初めて機能する。
「一艇ありて一人なし」を体現する漕手とコックス
ボートの主役である漕手(ローヤー)は、心肺機能と筋力の限界に挑み続ける。心拍数が200近くに達するレース終盤でも、正確なフォームを維持しなければならない。
そして、唯一前を向いて艇をコントロールするのがコックス(舵手)だ。自らは漕がないが、艇の舵を切り、レース展開を見極め、漕手に指示を出す「水上の監督」である。コックスの発する一言が、限界を迎えた漕手の身体に再び命を吹き込む。
勝敗を裏で支えるトレーナーとマネージャーの献身
選手のパフォーマンス向上に欠かせないのがトレーナーの存在だ。フィジカルトレーニングのメニュー策定、ケガの予防、リハビリテーションの指導まで科学的アプローチでサポートする。
また、マネージャー陣は合宿所の運営、栄養バランスの取れた食事の手配、大会のエントリー手続き、広報活動などを一手に引き受ける。彼ら・彼女らの情熱なくして、チームの勝利はあり得ない。