仏像内部に千年前の即身仏!加漆肉身像の戦慄の真相と返還訴訟の行方

仏像内部に千年前の即身仏!加漆肉身像の戦慄の真相と返還訴訟の行方

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事件の発端は、オランダのアメルスフォールトにあるメアンダー医療センター(Meander Medical Centre)で実施された高度な医療用CTスキャンおよび内視鏡検査でした。調査対象となったのは、オランダの個人コレクターが所有し、ドレンツ博物館に貸し出されていた11〜12世紀(中国の宋代)のものとされる黄金の仏像です。

スキャナーのモニターに映し出された画像は、現場の研究チームと言語を失わせるものでした。漆と金箔で覆われた空洞の像と思われていた内部に、完全な人間の頭蓋骨、背骨、肋骨、そして座禅(結跏趺坐)を組んだ手足の骨格が極めて鮮明に浮かび上がったのです。

さらに内視鏡による侵襲調査では、遺体の胸腔・腹腔内から内臓が適切に摘出され、その代わりに古代の中国漢字が記された細かな布切れや経文の巻物が詰め込まれていたことが判明しました。年代測定の結果、この僧侶が生きていたのは西暦1100年前後(北宋末期から南宋初期)。およそ千年の長きにわたり、生前の瞑想の姿勢を寸分違わず保ち続けていた事実が、最新科学によって証明された瞬間でした。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。