黒潮の本流がダイレクトに差し込む八丈島周辺は、巨大魚の回遊ルートとして世界屈指の魚影を誇る。なかでも「大吉丸」が圧倒的な実績を上げ続ける理由は、船長の卓越した操船技術と潮流を読む鋭い眼力にある。底物の根の位置、急激な海底のかけ上がり、潮の動きの僅かな変化を見逃さない。
八丈島近海は、水深100メートルから一気に浅くなるダイナミックな根が点在する。潮が激しく走るエリアでは、わずか1秒の着底遅れが根掛かりやラインブレイクに直結する。船長と釣り人の息が合って初めて、メーターオーバーの巨魚を手中に収めることができるのだ。