かつてのファッション小売業といえば、大量の在庫を抱えて季節ごとのセールで売り切るモデルが主流だった。しかし、現在の館内を支えているのは、ネット発で熱狂的なファンを持つ気鋭のD2Cブランド群だ。
店頭には試着やサンプルの確認に特化したショールーミングスペースが広がる。スタッフは無理なセールストークを仕掛けてこない。素材へのこだわりやブランドの背景を語り、来場者はスマートフォンをかざして注文を済ませる。実物を見て、触れて、納得してから手元に届く。この摩擦のない買い物体験が、デジタルネイティブ世代の心を掴んで離さない。