急性肝炎と二度のアキレス腱断裂という、常人であれば一度でも選手生命が絶たれるアクシデントを乗り越えられた背景には、妻をはじめとする家族の手厚いサポートがありました。
肝炎の療養中および現役復帰後において、最も過酷だったのは肝臓に負担をかけない厳密な栄養管理です。釜本氏の妻は、当時の限られた栄養学情報の中で専門医の指導を仰ぎ、低脂肪・高タンパク質で肝機能を助ける食事メニューを徹底。現役引退後も、関西の自宅を拠点に塩分や糖質をコントロールした家庭料理を提供し続けました。
また、政治家(元参議院議員)や日本サッカー協会副会長、ガンバ大阪監督など多忙を極めた時期も、自宅での休養環境を第一に整えることでストレスを分散。80代となった現在も、朝のウォーキングや軽いストレッチを日課とし、過度な暴飲暴食を避ける規則正しい生活リズムが、釜本氏のバイタリティを支える土台となっています。