では、現在現場で汗を流す作業員たちの現実的な収入はどれほどなのでしょうか。職種や作業エリアの放射線量、下請けの階層によって待遇は大きく分かれます。
一般的な原発作業員日給相場は、構内の一般的な土木・清掃・運搬作業で日給1万3,000円〜1万8,000円程度。重機オペレーターや足場架設などの有資格者で日給1万8,000円〜2万5,000円前後が平均的な募集水準です。管理業務や特殊なエンジニアリング業務を除き、一般的な廃炉作業員年収は400万円〜650万円のレンジに収まります。
「命がけの仕事にしては一般の建築現場と大差ない」と感じるかもしれませんが、これが長年適正化が進められてきた現場のリアルな数字です。もちろん、原子炉建屋周辺などの高線量エリアを担当する場合は追加の手当が上乗せされますが、それでも日給ベースで3万円〜4万円を超える募集は滅多に見られません。