インターネット上の掲示板やSNSでは、福岡和白病院に関して極端な言説が見受けられることがあります。現場の実態を取材すると、医療法人グループの基本理念と急性期病院ならではの構造が背景にあることが分かります。
同院を運営する社会医療法人財団池友会は、創業以来「救急患者を絶対に断らない」という強固な理念を掲げています。この哲学により、他の病院で受け入れ困難となった重症患者や夜間の救急搬送を積極的に受け入れているのは紛れもない事実です。年間を通して膨大な救急搬送を受け入れる体制は、地域のセーフティネットとして機能しています。
一方で、「外来で何時間も待たされた」という口コミが生じる背景には、トリアージ(緊急度・重症度判定)の優先順位があります。急変した救急搬送患者や緊急処置が必要な患者が優先されるため、軽症の予約外初診患者はどうしても後回しになりやすい構造が存在します。これは医療崩壊を防ぎ、命を救うための合理的なシステムですが、受診者が「一般クリニックと同じ感覚」で来院するとギャップを感じる原因となります。