昭和の木造家屋や元・町工場を活用したカフェの増加は、単なる懐古趣味ではない。環境負荷を最小限に抑える「ゼロ・ウェイスティング(ゴミゼロ)」や、エネルギーの地産地消を目指すサステナブルな店づくりと直結している。
店舗の壁材に廃材やコーヒーかすを再利用した素材を使い、抽出後の抽出殻は近郊の農家に回収されて有機肥料へと生まれ変わる。ストローやテイクアウト容器の脱プラスチック化はもちろん、マイタンブラーを持参する客へのインセンティブ設計など、店と客が一体となって環境問題に取り組む姿が自然な日常風景となっている。こうした姿勢が、若い世代や意識の高い旅行者の共感を呼んでいる。