満足度の高い手術である一方、カウンセリング不足や執刀医の技術不足に起因するトラブルも報告されています。婦人科形成の失敗例と後悔した理由を紐解くと、主な要因は「切除範囲の誤認」「左右差の残存」「過度な切除による知覚障害・機能障害」の3点に集約されます。
最も深刻なのは、小陰唇の組織を根元から切りすぎてしまう事例です。小陰唇には尿道口や膣口を雑菌や乾燥から守る重要な生理学的バリア機能があります。これを審美的な小ささだけを求めて過剰に切除してしまうと、日常的な乾燥感や摩擦による慢性的なヒリつき、さらには性交痛を引き起こす原因になります。一度切り取ってしまった粘膜を元の状態に復元することは極めて難しく、他部位からの植皮などを要する難治性修正手術へと発展しかねません。
また、もともと人間のデリケートゾーンには軽度の左右非対称が存在しますが、術前の綿密な立位・臥位でのマーキングを怠ると、術後に明らかな左右差が強調されてしまいます。さらに加齢による皮膚のたるみが原因であるにもかかわらず小陰唇のみを切除し、結果として大陰唇縮小の術後写真にあるようなふっくらとした外観とのバランスが崩れ、大陰唇のシワやたるみが悪化して見えてしまうケースもあります。美的な正解は単一のサイズではなく、大陰唇、小陰唇、副皮、陰核の立体的なプロポーションにあることを認識しなければなりません。