毎年8月26日と27日、この神社を中心として執り行われるのが「吉田の火祭り」(鎮火祭・浅間神社例大祭)だ。日本三大奇祭の一つに数えられ、夏山シーズンの仕舞いを告げる伝統行事である。
高さ3メートルに及ぶ筍形の松明(たいまつ)が、街並みに70本以上並べられ、一斉に点火される。夜の闇を焼き尽くすかのような赤々とした炎の列。圧倒的な光景だ。主祭神である木花開耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)が産屋に火を放って出産したという神話に由来するこの祭礼は、山の噴火を鎮め、恵みに感謝する地域住民の精神的支柱であり続けている。