プロサウナーとして数々の著名施設をプロデュースしてきた「ととのえ親方」こと松尾大氏は、外気浴のロケーションこそが体験の質を左右する最大の鍵だと指摘する。「サウナで身体を芯まで温め、冷涼な水風呂で引き締めた直後、視界に飛び込んでくる大自然の景色が脳の快感物質を爆発的に分泌させる」と同氏は分析する。
波の音や風の揺らぎ、木々のざわめきといった自然のバイオフィリック要素と、圧倒的な視覚的アプローチが組み合わさることで、人は日常の雑念を脱ぎ捨てて真の深いトランス状態へと入っていく。絶景を前にした外気浴は、単なる休息ではなく、自己の内面と向き合う精神的アクティビティとして成立しているのだ。