フランツ・リストの性格は聖人か派手好きか?女性遍歴と晩年の真相

フランツ・リストの性格は聖人か派手好きか?女性遍歴と晩年の真相

フランツ・リストの性格は聖人か派手好きか?女性遍歴と晩年の真相について見逃せない ポイントを分かりやすい構成で解説いたします。

リストの性格が最も純粋な形で現れていたのが、弟子たちへの献身的な教育姿勢と莫大な慈善活動です。

リストのもとには、ヨーロッパのみならずロシアやアメリカからも有望なピアニストたちが押し寄せました。しかしリストは、その生涯において弟子からレッスン料を1フランたりとも受け取りませんでした。貧しい家庭出身の才能ある若者には自腹で生活費や滞在費を支給し、楽譜を買い与え、デビューのための推薦状を書いたのです。

弟子たちによる回想録には、リストの温厚でユーモアあふれる指導ぶりが数多く記録されています。間違った打鍵をした生徒を決して怒鳴りつけたり嘲笑したりせず、「そこは君の解釈かい?面白いが、作曲家はこう歌ってほしかったのかもしれないね」と自らピアノの前に座って弾いて見せたといいます。

また、慈善活動のスケールも桁違いでした。1838年にハンガリーのペスト市(現在のブダペスト)がドナウ川の氾濫で壊滅的被害を受けた際、リストは即座にウィーンで救援コンサートを連続開催し、集まった莫大な義援金を全額寄付しました。さらに、資金難で頓挫しかけていたドイツ・ボンでの「ベートーヴェン記念碑建立プロジェクト」では、不足していた費用の大半をポケットマネーから寄付し、完成に導いています。「得た富は社会と音楽のために使う」という徹底したギバー(与える人)の精神こそ、リストの真の人間性でした。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。