フレミング右手の法則を使う際、親指・人差し指・中指の3本を互いに直角(90度)に開きます。それぞれの指が担当する物理量は以下の通り固定されています。
- 親指(Thumb):導体の動く向き(速度 $v$ または 外力)
- 人差し指(Index finger):磁界の向き(磁束密度 $B$、N極からS極へ)
- 中指(Middle finger):誘導起電力・誘導電流の向き($I$ または $E$)
日本国内の教育現場や資格対策で最も定着率が高い語呂合わせは、指の並び順(親指・人差し指・中指)に沿った「親・人・中(おや・ひと・なか)= 動・磁・電(どう・じ・でん)」または「力・磁・電(りき・じ・でん)」です。「導体が動き、磁界を切り、電気が生まれる」という一連の物理的ストーリーと直結しているため、試験中のド忘れを確実に防ぐことができます。
英語圏では、力(Force = 親指)、磁場(B-field = 人差し指)、電流(I-current = 中指)の頭文字を取った「FBI」のコールサインで広く教えられています。アルファベット表記に親しんでいる高校生や工学部生にとっては、親指から順に「F・B・I」と唱える方法も極めて明快です。
実践における注意点として、中指の向きは「正の電荷が動く向き(=電流の向き)」を指している点を忘れてはなりません。電子(負の電荷)の移動方向を問われた場合は、中指が指し示す向きとは正反対になります。