高齢者の心臓肥大は放置厳禁!寿命への影響と初期症状・最新治療解説

高齢者の心臓肥大は放置厳禁!寿命への影響と初期症状・最新治療解説

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健康診断の診断書で目にする言葉に「心肥大」と「心拡大」があります。混同されがちですが、医学的には明確な違いが存在します。

心肥大とは、心臓の筋肉(心筋)の壁そのものが分厚くなった状態を指します。一方の心拡大は、心臓の内部の部屋(心室や心房)が風船のように引き伸ばされて内腔が広がった状態を指します。一般的に、住民健診や職場健診で行われる胸部レントゲン検査は平面の影絵を見る検査であるため、心筋の厚みまでは判別できず、影の横幅が広がっている状態を一括して「心拡大の疑い」と判定します。

胸部レントゲン検査における心拡大の診断基準は、胸郭の幅に対する心臓の影の幅の比率である「心胸郭比(CTR: Cardio-Thoracic Ratio)」で算出されます。健常成人では50%以下が正常値とされ、50%を超えると心拡大と判定されます。高齢者の場合、背骨の曲がり(円背)や横隔膜の挙上によって見かけ上の数値が高く出ることもありますが、CTRが55%以上を示す場合は、器質的な心疾患が隠れている可能性が極めて高く、循環器専門医による心エコー(超音波)検査が不可避となります。

診断・病態区分詳細・数値データ指標一般的な基準値・特徴編集部の見解・受診推奨度胸部レントゲン(CTR)心胸郭比 50%超で要観察、55%超で精密検査健常成人基準:50%以下無症状でも53%を超えたら一度は心エコー受診を推奨高血圧性心肥大左室壁厚 12mm以上(正常は11mm以下)収縮期血圧 140mmHg以上の長期持続降圧薬の最適化で可逆的な改善(退縮)が期待できる高齢者 心臓弁膜症大動脈弁狭窄症(弁口面積 1.0cm²以下で重症)75歳以上の約10人に1人に潜在自覚症状出現後の予後は極めて不良。カテーテル治療(TAVI)の検討が必要BNP / NT-proBNPBNP 100pg/mL以上 / NT-proBNP 400pg/mL以上心筋への負荷を示す血液バイオマーカー心不全の兆候を捉える最も簡便で確実な指標。かかりつけ医で採血可能
山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。