かつて「一度硬くなってしまった血管は二度と元に戻らない」と考えられていた時代がありました。しかし、NHKの『ためしてガッテン』が紹介した数々の臨床研究や実験は、その常識を覆しました。血管の柔軟性を取り戻す主役となるのが、血管の最も内側にある細胞から分泌される一酸化窒素(NO:エヌオー)です。
一酸化窒素には、硬く縮こまった血管平滑筋を緩めて広げる強力な血管拡張作用があります。血流がスムーズになることで血圧が安定し、血管壁への過度な負担が軽減されます。番組の特集では、この血管内皮機能改善の秘訣こそが、動脈硬化の予防・改善における根幹であると強調されました。加齢や乱れた生活習慣によってNOの分泌量は減少しますが、日常的な刺激やアプローチ次第で再び分泌能力を高められる点が大きな希望となっています。