『ちびまる子ちゃん』の歴代エンディングを語る上で欠かせないのが、歌謡界やロック界の巨星たちとの型破りなコラボレーションだ。制作の舞台裏には、さくらももこ自身の情熱とリスペクトに満ちたエピソードが眠っている。
昭和の大スター・西城秀樹が歌った『走れ正直者』は、今なお語り継がれる伝説の一曲だ。熱狂的なヒデキファンだったさくらももこからの熱烈なラブコールによって実現したこの曲は、当時としては異例の本格的なスカ・パンクサウンドを採用。西城秀樹の圧倒的な歌唱力と、間奏で響く「リンダ!」のシャウトは、歌謡ポップスとアニメソングの垣根を軽やかに破壊した。
さらに、サザンオールスターズの桑田佳祐による『100万年の幸せ!!』も、奇跡的な縁から生まれた神曲だ。さくらももこが直接したためた手紙に桑田佳祐が深く共鳴し、書き下ろしが実現。エンディングアニメーションには桑田佳祐本人のキャラクターも登場し、日曜の夜を多幸感で包み込んだ。温かいアコースティックの響きと人生の真理を突く歌詞は、幅広い世代の涙を誘った。
歴代の主要エンディング曲を振り返ると、その豪華さと音楽的多様性に改めて圧倒される。
・『おどるポンポコリン』(B.B.クィーンズ)— 社会現象となった不朽の初代ED
・『走れ正直者』(西城秀樹)— スカビートが炸裂する情熱の名曲
・『針切じいさんのロケン・ロール』(植木等)— 昭和の喜劇王が魅せた底抜けの陽気さ
・『あっけにとられた時のうた』(たま)— 異色バンドが放つシュールで中毒的な音世界
・『おどるポンポコリン』(ManaKana、木村カエラ、E-girlsなど)— 時代ごとに歌い継がれる魂
・『アララの呪文』(ちびまる子ちゃんwith爆チュー問題)— 平成キッズが熱狂したダンスナンバー
・『100万年の幸せ!!』(桑田佳祐)— 命の営みと愛を歌い上げた珠玉のバラード