テレビ朝日系列の朝を支える看板番組『グッド!モーニング』。ライバル局がしのぎを削る激戦区の朝帯において、同番組は着実に視聴率を伸ばしていた最中だった。それだけに、局の看板を背負う若手ホープと中堅アナによる芸能スクープの衝撃波は、局の垣根を越えて列島を駆け巡った。
ネット上には辛辣な言葉が溢れかえり、局への抗議電話も殺到。番組関係者は急遽の対応に追われ、タイムテーブルの再編と代役の手配に奔走することになる。信頼の失墜は数字にも直結しかねない。局の上層部にとって、二人を画面から即座に排除することは組織防衛上の絶対条件だった。
謝罪の機会すら与えられないまま、二人は沈黙を余儀なくされた。昨日まで笑顔で原稿を読んでいた場所へはもう戻れない。テレビ局という巨大な情報発信基地の冷徹さを、二人は身をもって味わうこととなった。