根切りとは?すき取りとの違いと基礎工事で失敗しない費用相場を解説

根切りとは?すき取りとの違いと基礎工事で失敗しない費用相場を解説

根切りとは?すき取りとの違いと基礎工事で失敗しない費用相場を解説の詳細について、専門知識を基に徹底解説します。

建設業界における2026年問題(時間外労働規制)の本格適用以降、重機オペレーターの人件費や運搬車両のドライバー不足、さらに不適正盛土防止法(盛土規制法)の全国運用に伴う処分場の受入審査厳格化によって、土工事全体の単価は上昇基調にあります。一般的な木造住宅(延床面積30〜35坪程度)における根切りおよび付帯工事の最新相場は以下の内訳で構成されます。

1. 機械掘削(根切り)工費:1m³あたり 約1,500円〜3,000円
バックホウなどの重機を用いて土を掘り起こす作業費用です。敷地が狭小で小型重機しか入らない場合や、手作業での掘削(人力掘削)を余儀なくされる狭小地・障害物周辺では、1m³あたり6,000円〜12,000円程度まで跳ね上がることがあります。

2. 残土処分費用(運搬費+受入処分費):1m³あたり 約6,500円〜13,000円
掘り出した土は自然状態よりも空気を含んで約1.2倍〜1.3倍に体積が膨張します。近年の処分場逼迫と受入基準の厳格化に伴い、処分費用はここ数年で顕著に上昇しています。30坪の住宅新築で基礎深さや高低差が大きい場合、残土処分費だけで30万円〜60万円以上に達することも珍しくありません。

3. 埋め戻しおよび転圧費用:1m³あたり 約1,200円〜2,500円
基礎コンクリートの型枠を脱型した後、基礎の外周部に土を戻してプレートコンパクターやランマーで締め固める作業です。戻す土の質(粘土質など)が悪い場合は、購入土(山砂や再生砕石)を搬入して埋め戻す必要があり、その際は材料代が加算されます。

4. 山留め工事(必要時):1m²あたり 約5,000円〜15,000円
隣地境界線との距離が極めて近く、掘削法面(斜面)を確保できない都市部の住宅密集地では、周囲の土が崩れて隣家の擁壁や道路が沈下する事故を防ぐため、親杭横矢板や鋼矢板を用いた「山留め工事」が必須となります。これが見積もりに計上されると、数十万円単位の工事費が別途上乗せされます。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。