2018年、第100回全国高校野球選手権記念大会で大阪桐蔭高校が見せた圧倒的な強さは、高校野球ファンの記憶に鮮烈に刻まれています。そのチームの中心として牽引したのが根尾昂でした。春のセンバツ大会と夏の選手権大会を同一年に制覇する「春夏連覇」は高校野球史上でも限られた名門しか成し遂げていない大偉業ですが、根尾はそのどちらでも主役として躍動しました。
甲子園での通算成績は驚異的です。打者としては高校通算32本塁打のうち、甲子園の大舞台で3本の本塁打を記録。特に2018年夏の準々決勝・浦和学院戦で見せたバックスクリーンへの豪快な一発や、決勝の金足農業戦で放ったダメ押し本塁打は、全国の高校野球ファンを唸らせました。
さらに投手としても、2017年春、2018年春と2年連続でセンバツ決勝の胴上げ投手となる前人未到の記録を樹立。2018年夏の決勝でも最終回のマウンドに立ち、最後の打者を打ち取って歓喜の輪の中心となりました。大舞台になればなるほど研ぎ澄まされる集中力と勝負強さは、同世代の中で完全に突出していました。