根尾選手の高校時代を語る上で欠かせないのが、投手と遊撃手を高い次元で兼任した「二刀流」です。現代の高校野球では極めて稀なハイレベルの二刀流であり、投球回数がかさむ試合でもショートから軽やかにマウンドへ上がり、剛速球を投げ込む姿はファンの目を奪いました。
投手としての最大の武器は、甲子園のマウンドでも計測された自己最速150キロのストレートと、鋭く曲がり落ちる縦のスライダーでした。力で押す投球だけでなく、打者の手元で小さく変化させる球種も操り、球速以上の球威で強打者をねじ伏せるピッチングを展開しました。
一方で、打撃と守備の完成度も超高校級でした。打撃ではシャープなスイングから広角に長打を放ち、高校通算32本塁打をマーク。守備では深い位置からでも矢のような送球を見せる強肩と広い守備範囲を誇り、「世代ナンバーワン遊撃手」と高く評価されていました。中学時代にアルペンスキーの全国大会(回転)で日本一に輝いた身体能力の高さが、グラウンドのあらゆるポジションで遺憾なく発揮されていました。