あの一大旋風の起点となった『ゲラゲラポーのうた』は、どのようにして生まれたのか。プロジェクトの中核を担ったのは、ゲーム開発会社である株式会社レベルファイブの徹底したクリエイティブ哲学だった。日野晃博氏が描いた「家族三世代が一緒に口ずさめる楽曲」という明確なビジョンに対し、強力なタッグを組んだのがエイベックス・エンタテインメントである。
昭和歌謡のキャッチーなメロディラインに、本格的なヒップホップのリズムパターンを融合させるという大胆なアプローチ。そこにテレビ東京系列のアニメ放送という強力な発信力が掛け合わさった。単に子ども向けに迎合したアニメソングを作るのではなく、大人の音楽ファンをも唸らせるグルーヴを忍ばせる。この絶妙なバランス感覚こそが、日本全土を巻き込むメガヒットを生み出す起爆剤となった。