配給のワーナー・ブラザース映画が解き放ったバイオレンス映画の大作において、村瀬組は山王会直参でありながら、過酷な権力闘争の最前線に立たされる。村瀬は、若頭の木村をはじめとする子分たちを従え、シノギを削る古風なタイプの極道だ。だが、山王会本家の池元組組長・池元との兄弟分という曖昧な関係性が、彼の命取りとなっていく。
表面上は穏やかに利権を分け合おうとするものの、本家からの理不尽なプレッシャーを受ける池元は、面倒な揉め事をすべて大友組に押し付ける。山王会の頂点に君臨する関内会長の手のひら上で躍らされ、徐々に逃げ場を失っていく村瀬の姿は、冷酷な現代ヤクザ映画のリアリズムを強烈に示していた。