焦げ付きは解消したものの、内側にうっすら残る茶色い黄ばみや外側のギトギトした油膜に悩まされるケースも多い。汚れの性質に応じた成分の使い分けが勝敗を分ける。
カレーやトマト煮込みによる色素沈着や外側の酸化した油汚れには、重曹よりもアルカリ度の高いセスキ炭酸ソーダが極めて有効だ。50度前後のぬるま湯1リットルに対しセスキ炭酸ソーダ小さじ2を溶かし、30分ほどつけ置きするだけで、油膜はサラサラと乳化して分解される。
逆に、鍋肌に白くモヤモヤと浮かび上がるウロコ状のくすみは、水道水に含まれるカルシウムやミネラル分が結晶化したアルカリ性の汚れだ。これに対して重曹を使っても効果はない。クエン酸水(水1リットルにクエン酸小さじ1)を入れて弱火でひと煮立ちさせれば、酸の力でミネラルが瞬時に中和され、ガラス本来の澄んだ光沢が蘇る。