ここで、気になる具体的な推定年収とその衝撃の内訳を分析してみよう。業界関係者の証言や一般的な演芸界の相場をもとに弾き出した、ぴろきの推計収入の内訳は以下の通りだ。
まず寄席のギャラ事情である。浅草演芸ホールをはじめとする定席の出演料(出番給)は、若手であれば1日あたり数千円程度が相場だが、ぴろきのように「トリ」や「幹部クラス」を務めるベテランの場合、日給換算で1万5000円〜3万円程度まで跳ね上がる。月に15日〜20日ほどの寄席公演出演があると仮定すれば、寄席だけで年間300万〜500万円ほどの基盤ができる計算だ。
次にテレビ出演料だ。『笑点』や『演芸図鑑』などの全国ネット番組では、1回の出演につき20万〜40万円前後のギャラが発生すると見られる。年間で10〜15本のテレビ出演をこなした場合、これだけで年間300万〜600万円程度の収入となる。
さらに注目すべきはYouTube収益とデジタル展開である。公式チャンネルでの動画配信は再生数こそ爆発的ではないものの、根強いファンによる定期的な視聴が続いており、年間数十万円〜100万円程度の安定した広告収入を叩き出している。
これらすべてを合算すると、ぴろきの推定年収は1200万円から1800万円前後という数字が浮かび上がってくる。一見すると自虐的なネタで身を低くしているが、実利をしっかりと確保する強固な収益構造が組み上がっているのだ。