2000年代後半から2010年代にかけて、彼は日本のエンタメ界になくてはならない存在だった。泥臭くも人間味あふれるキャラクターを演じさせれば右に出る者はおらず、作品に圧倒的なリアリティをもたらしていた。特に学園ものや熱血群像劇での存在感は群を抜いており、同世代の役者の中でも頭一つ抜け出た演技派としての評価を確立していた。
しかし、絶頂期に起きたスキャンダルは、積み上げたキャリアを一瞬で霧散させた。すべての出演作品からの降板、契約解除、そして表舞台からの事実上の追放。絶望の淵で彼を支えたのは、やはり「演じること」への未練と情熱にほかならなかった。過去の自分を甘受し、過ちを直視することから彼の長い旅が始まったのである。