現代の食環境は、歴史上のどの時代よりも利便性に優れている。だが、その裏には精製された糖質や化学添加物、慢性毒性を指摘される油脂類が溢れているのも事実だ。かつての食生活支援は「栄養不足」の解消を目指していたが、今や課題は「過剰と質的異常」へとシフトした。
最先端の予防医学や分子レベルでの栄養学の進歩により、食事が遺伝子発現や腸内細菌叢に与える影響が次々と明かされている。こうした背景を受け、日本医師会をはじめとする専門機関も、単なるカロリー計算を超えた食材の「品質」重視へ警鐘を鳴らし始めた。私たちが日常的に選択する一口が、体内の酸化ストレスや微小な炎症をコントロールしているのだ。