「ごんべんの漢字はいったい何文字あるのか?」という疑問に対し、漢字辞典オンラインをはじめとする学術・編集データベースの最新集計では、部首が「言部」に分類される漢字は全570字、そのうち左側に偏として配置される「訁(ごんべん)」の形態をとるものは全517字記録されています。大漢和辞典などの最大規模の字典まで網羅の幅を広げると、異体字や国字を含めて800字を超える巨大な部首グループを形成しています。
この膨大な文字群は、学習・使用の難易度に応じて明確なピラミッド構造を描いています。日本の義務教育および日常生活を支える「常用漢字表」(文部科学省告示)に収められている言偏の漢字は88字です。さらにその基礎となる小学校6年間で習得する教育漢字は、わずか15字に厳選されています。
小学校低学年で出会う「計」「記」「話」「語」から、学年が進むにつれて登場する「課」「謝」「談」「議」、そして中学校以降で触れる「詐」「誘」「諧」「謡」、さらには漢検準1級・1級で立ちはだかる「譫」「讎」「譎」に至るまで、日本語話者の語彙力と言語認識の進化をそのまま象徴しているのです。