長年アニメファンの間で最大の関心事であり続けているのが、「『風の谷のナウシカ』原作漫画後半部分の実写化またはアニメ映画化を、庵野秀明氏が監督するのではないか」という続編構想の噂です。
この構想は完全な都市伝説ではなく、鈴木敏夫プロデューサーが対談やメディア取材で幾度となく「庵野がナウシカをやりたがっている」と明言しています。かつて宮崎監督自身も「やるなら庵野がやればいい。他の人間にはやらせない」と公認とも取れる発言を残しており、2012年の東京都現代美術館で開催された特撮博物館での短編映画『巨神兵東京に現わる』(企画・庵野秀明、巨神兵デザイン・宮崎駿)によって、その片鱗は具現化されました。
また、NHKのドキュメンタリー番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』で庵野氏が長期密着を受けた際にも、宮崎監督の存在が巨大な精神的支柱として随所に登場しました。さらに2026年に公開され米アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した宮崎監督の『君たちはどう生きるか』について、庵野氏は関係者試写の直後、周囲に対して「宮さんにしか作れない、凄まじい純度の映画」「圧倒された」と深い敬意を込めた感想を寄せています。
世代を超えて互いの表現を注視し続ける現在の二人は、かつての刺々しい緊張感を脱し、「最も敬愛すべき創作の戦友」としての強固な絆を確立しています。