原石が見出されたのは、全国から数千人の志願者が殺到した過酷なオーディション番組だった。洗練された技術を持つライバルたちが並ぶなか、有馬優羽が放っていたのは洗練とは真逆の、荒削りで圧倒的な生々しさだ。課題演技で見せた沈黙の数秒間、審査員席の誰もが息を呑んだというエピソードは今や語り草になっている。
番組終了後、大手芸能プロダクション各社による激しい争奪戦が勃発。若手俳優・タレントという枠組みを軽々と飛び越え、表現者としての歩みを堂々とスタートさせた。型にはまったアイドル的な売り出し方をあえて選ばず、骨太な人間ドラマに身を投じる道を選んだことが、現在の確固たる評価へと繋がっている。