古賀祐大が全国区の野球ファンから熱い視線を浴びるようになった原点は、高校野球の聖地・甲子園にあります。名門・明石商業高校時代、2年秋の近畿大会で準優勝を果たし、翌2016年春の第88回選抜高等学校野球大会に出場。主将で捕手としてチームを牽引し、同校史上初となるセンバツベスト8進出の立役者となりました。
当時からスカウト陣の目を引いたのが、遠投115メートルを誇る強肩と、捕球から二塁到達まで1.8秒台を計測する驚異的な送球スピードでした。ピンチの場面で見せた走者の裏をかくピックオフプレーや、冷静沈着なインサイドワークは高校生離れしており、2016年秋のドラフト会議で東京ヤクルトスワローズから5位指名を受けてプロの門を叩くことになります。
プロ入り後の歩みは、決して平坦なエリートコースではありませんでした。高卒捕手特有の「プロの壁」に直面し、二軍(イースタン・リーグ)で徹底的に基礎技術と体力強化に励む日々が続きました。転機となったのはプロ4〜5年目、一軍のバックアップ捕手としてマスクを被る機会が増えた時期です。首脳陣が絶賛したのは、打者の狙い球を外すクレバーな配球と、低めのワンバウンドボールを身体全体で止めるブロッキング技術でした。
近年では中村悠平選手のコンディション管理や負傷離脱の際、先発マスクを任される試合数が急増。2026年・2026年のリーグ連覇時にもチームを陰で支え、現在では単なる控えの枠を超えた「実質的なダブル正捕手」の一角として、ファンの間で確固たる信頼を勝ち取っています。