彼の役者人生を語る上で欠かせないのが、NHK大河ドラマをはじめとする時代劇での際立った功績だ。特に2004年の大河ドラマ『新選組!』で演じた土方歳三役は、今なお語り継がれるハマリ役となった。クールでありながら内に情熱を秘めた副長像を鮮烈に刻み込み、全国区の人気を不動のものとしたのである。
その後も『鎌倉殿の13人』での三浦義村役など、一筋縄ではいかない策略家や食えない男を見事に体現してきた。整った容姿から繰り出される計算しつくされた所作と目線の動きは、時代劇というフレームワークの中で最大限の威力を発揮する。古典的な重厚さを踏襲しつつ、現代的なリアリティを吹き込む手腕はまさに圧巻だ。