鬼舞辻無惨との死闘を描くクライマックスにおいて、多くのファンが固唾を呑んで見守ったのが不死川実弥 死亡 生き残りの行方でした。炎柱、蟲柱、霞柱、恋柱、蛇柱、岩柱と、歴代最強クラスの柱たちが次々と命を散らす中、実弥は冨岡義勇とともに生き残りを果たしました。
黒死牟戦と無惨戦で指を失い、胴体を切り裂かれる致命傷を負いながらも実弥が生き永らえた背景には、象徴的な「三途の川の境界」でのエピソードがあります。意識を失った実弥の魂は、暗闇の中で母・志津と再会します。「我が子を手にかけて天国へは行けない」と地獄へ向かおうとする母をおぶって一緒に地獄へ行こうとした実弥でしたが、突如現れた亡き父・恭梧に「お前はまだあっちへ来るな」と突き飛ばされ、現世へと押し戻されたのです。
戦いが終わった後、不死川実弥 竈門炭治郎 関係は穏やかな雪解けを迎えます。病室で再会した際、実弥は炭治郎に対して過去の非礼を詫びることはせずとも、優しく頭を撫でて玄弥の面影を重ね、柔らかな笑みを浮かべました。そして、禰豆子に対してもかつて傷つけたことを恥じるように赤面しながら接するなど、本来の心優しい青年の顔を取り戻しました。
原作の不死川実弥 最終回 子孫(現代編)では、実弥の面影を色濃く受け継いだ警察官「不死川実弘(さねひろ)」が登場します。顔に傷を持つ強面ながら、玄弥の生まれ変わりである後輩警察官と仲良くパトロールに励んでおり、命を削って鬼のいない平和な世界を創り出した実弥の願いが、100年の時を超えて報われた結末となりました。