あまねの生涯において最も読者に衝撃を与えたのが、産屋敷邸に急襲してきた鬼舞辻無惨を迎撃した際の一幕です。産屋敷耀哉は自らの命を囮にし、大量の爆薬とまき菱を仕込んで無惨を吹き飛ばす奇策を決行しました。この計画において、あまねは夫の身代わりではなく、志を同じくする共闘者として自爆に同行しました。
この時、あまねの年齢は享年27歳(耀哉は享年23歳)でした。無惨に一切の違和感を抱かせず完全に油断させるため、長女ひなき、次女にちかと共に笑顔のまま爆死を遂げるという壮絶な最期でした。夫を一人で逝かせないという夫婦の情愛と、千年にわたる鬼との因縁をここで断ち切るという不退転の決意が融合した、極めて凄惨で気高い幕引きでした。