多くの読者が胸を痛めたのが、カナヲの失明理由と、終ノ型を使用した代償の過酷さです。
終ノ型「彼岸朱眼」は、眼球内の毛細血管を極度に加圧・拡張させて視覚情報を超活性化させる秘伝です。童磨戦の最終局面、しのぶの体内に仕込まれた藤の花の毒が回り、崩壊を始めた童磨の首を落とすため、カナヲはこの技を解禁しました。コンマ数秒の隙を捉えて頸を両断することに成功した代償として、カナヲの右目の視力はほぼ完全に失失明に至りました。
さらに過酷な運命は続きます。無惨との最終決戦において、鬼化して暴走した炭治郎を人間に戻す薬を打ち込むため、カナヲは残された左目を使って再び「彼岸朱眼」を発動。無惨の猛攻を紙一重で掻い潜り、炭治郎へ薬を注入することに成功しましたが、引き換えに左目の視力も甚大なダメージを負うこととなりました。
戦後、カナヲの両目は完全に暗黒に包まれたわけではなく、左目にわずかな光と輪郭を認識できる視力が残されたことが公式に描かれています。しかし、二度にわたる不可逆な視神経の破壊は、彼女が背負った覚悟の重さを物語っています。