優一を語る上で避けて通れないのが、父・貴乃花光司との抜き差しならぬ関係だ。角界の頂点に君臨し、妥協を許さないストイックさで相撲道を突き進んだ父。大相撲の世界、そして激震が走った日本相撲協会との対立のなかで、貴乃花部屋の張り詰めた空気を幼少期から肌で感じて育った優一にとって、父は絶対的な存在であると同時に巨大な壁でもあった。
二人の関係が決裂したのは、優一の芸能活動や私生活を巡る意見の食い違いだった。父からの厳しい勘当宣告、メディアを通じた舌戦。一時は完全な断絶状態に陥り、法的なトラブルまで取り沙汰される事態となった。しかし、父が相撲界を離れ、互いに歳月を重ねるなかで、頑なだった心の氷解が少しずつ始まっているという。近しい関係者によれば、直接的な頻繁な交流こそないものの、第三者を介して互いの健康や近況を気遣う言葉が交わされる場面も見られるようになった。一度引き裂かれた親子の絆は、沈黙の時間を経て新たな距離感を探り始めている。