鬼宿日は一般的に「きしゅくにち」、あるいは「きしゅくび」と読みます。古代中国の天文学に起源を持ち、月が天球を一周する軌道を28等分した「二十八宿(にじゅうはっしゅく)」という天体観測システムに基づいた吉日です。
二十八宿の第11番目に位置する「鬼宿(かに座の星団周辺)」は、天において最も瑞祥(おめでたい兆し)に満ちた宿と位置づけられています。その名の由来は「鬼が自分の宿(家)の中に留まり、外を出歩かない日」。災厄の元凶である鬼が外出しないため、人間が何を行っても悪霊や災難に邪魔されず、万事がスムーズに運ぶ日として尊ばれてきました。
歴史的には、お釈迦様が生まれた日(降誕日)が鬼宿日であったという伝承も残されており、仏教的観点からも極めて尊い一日と位置づけられています。