彼のアグレッシブなスタイルの原点は、出版社大手の文藝春秋にある。名物記者として現場を駆け回り、事件の真相や国際情勢を泥臭く取材した経験が、彼のバックボーンを形作った。単なる評論家ではなく、現場の匂いを知るジャーナリスト。その自負こそが、のちにフリーのコラムニストへ転身してからも、彼の言葉に圧倒的なリアリティを与えていたのだ。
世間がどれほど彼を「過激派」と呼ぼうとも、活字への情熱とファクトに対する異常なまでのこだわりはブレなかった。権力に擦り寄らず、スポンサーの顔色も窺わない。時に編集部やメディア上層部と激しく衝突しながらも、己のペン一本で生きていく覚悟を磨き上げていった時代である。