Q1:コーヒーやお酒などの嗜好品は完全に断つ必要がありますか?
A1:完全にゼロにする必要はありませんが、症状が出ている時期は制限が望まれます。コーヒーに含まれるカフェインは腸の蠕動運動を強く刺激し、アルコールは腸粘膜のバリア機能を一時的に低下させて下痢を誘発しやすくなります。飲む場合は、カフェインレス(デカフェ)を選んだり、お酒であれば蒸留酒(ウイスキーや焼酎の水割り・ソーダ割り)を食事と一緒に少量楽しむ工夫が有効です。
Q2:低FODMAP食事法はずっと一生続けなければいけないのでしょうか?
A2:一生続ける食事法ではありません。厳格な制限を数ヶ月以上続けると、かえって腸内の有用菌の多様性が低下するリスクがあります。3週間程度の制限期間を経て腸をリセットした後は、「乳糖」「果糖」「オリゴ糖」などのグループを週に1つずつ少量試す「チャレンジ期」に入り、自分がどの糖質に過敏なのかを特定します。最終的には「合わない食材だけを避けるマイルドな食事制限」に着地させるのがゴールです。
Q3:市販のプロバイオティクス(整腸剤)は過敏性腸症候群に効きますか?
A3:人によって相性が大きく分かれます。ビフィズス菌や酪酸菌製剤が劇的に症状を改善するケースがある一方で、整腸剤の賦形剤に含まれる乳糖やオリゴ糖、あるいは菌そのものの働きでガスが溜まり悪化する人もいます。服用を開始して2週間ほど様子を見て、お腹の張りや痛みが強くなるようであれば無理に継続せず、医師や薬剤師に相談して菌種を変えるか休止する判断をしてください。