まず整理しておきたいのが、日常会話で混同されやすい「緑茶」「抹茶」「グリーンティー」の明確な分類です。これらは原料となる茶葉の栽培方法や加工工程、そして糖分の有無によって明確に区別されます。
広義の緑茶は、茶葉を発酵させずに熱処理した日本茶全般(煎茶、玉露、ほうじ茶など)の総称です。茶葉を急須で抽出し、基本的には無糖で澄んだお茶を味わいます。
一方の抹茶は、直射日光を遮って育てた茶葉(碾茶=てんちゃ)を蒸して乾燥させ、石臼などで微細な粉末状にしたものです。茶道で点てる濃茶や薄茶のように、こちらも砂糖は一切含まれていません。
日本国内で商品名やメニュー名として流通しているグリーンティーの正体は、この抹茶に砂糖やブドウ糖などの糖類をあらかじめブレンドした「加糖粉末抹茶」です。冷水や牛乳にサッと溶けるよう、微細なグラニュー糖などを最適な比率で配合しているため、飲むとしっかりとした甘みを感じます。英語圏では緑茶全般を指す言葉ですが、日本国内の飲料カルチャーにおいては「甘みのある粉末抹茶ドリンク」という固有のジャンルを確立しています。