人生100年時代と呼ばれる現在、60歳や65歳で定年を迎えた後も、20〜30年以上の長いセカンドライフが続きます。これまでの夫婦像に縛られず、自由でストレスのない関係性を模索する夫婦の間で浸透しているのが「卒婚(そつこん)」という選択肢です。
卒婚とは、法律上の婚姻関係(籍)を維持したまま、お互いに過度な干渉をせず、それぞれの人生やライフスタイルを自由に楽しむ新しい夫婦のあり方を指します。離婚のように財産分与や戸籍の変更で揉めることなく、互いの自立を尊重できる点が特徴です。
具体的な形態としては、「同一住居内での完全な別行動(家庭内卒婚)」や、夫は地方で農業を楽しみ妻は都市部で暮らすといった「別居型卒婚」など多岐にわたります。定期的に連絡を取り合ったり食事を共にしたりしながら、程よい距離感で助け合う関係を築くことで、かえって以前より仲が深まったという声も多く聞かれます。