劇中でナウシカが愛用する白い飛行具の正式名称は「メーヴェ(Möwe)」。ドイツ語で「カモメ」を意味する言葉であり、海や風とともに生きる鳥の名が冠されています。作中の設定においてメーヴェは、風の谷の工房で職人たちによって伝統的に整備・受け継がれてきた単座式の飛行具(オーニソプターではなく、小型推進機関を備えたグライダー)として位置づけられています。
機体には旧世界の遺物とも言える極めて高効率な小型エンジンが内蔵されており、純粋な滑空だけでなく内蔵エンジンの推力によって急上昇や高速巡航が可能です。操縦席のようなキャビンは存在せず、パイロットが機体の上に腹ばいになるか、足場に直立してバーを握り、全身の体重移動とフラップ操作を組み合わせて姿勢を制御するという独特の操縦形態を持っています。