京都のMUレーダー以外にも、特定の施設が「気象兵器の拠点」として槍玉に挙げられるケースが後を絶ちません。
代表例が、青森県つがる市の航空自衛隊車力分屯基地に配備されている米軍の「Xバンドレーダー(AN/TPY-2)」です。弾道ミサイルの早期探知・追尾を目的とした移動式防衛レーダーですが、その強大な送信能力や米軍基地内という秘匿性のイメージが結びつき、「電磁波で異常気象を引き起こしている」というデマが一部で語られるようになりました。
また、富士山頂にかつて存在した巨大な気象レーダードーム(現在は山梨県富士吉田市の歴史館に移設)や、静岡・長野の山岳地帯に位置する電波塔群も、台風の進路操作を行っているかのように語られることがあります。いずれも台風観測、気象予測、弾道ミサイル防衛のための受信・探知設備に過ぎず、人為的に天候や地殻を操作する物理的機能は一切備わっていません。