メーカー品が1,500円以上するのに対し、なぜ100円ショップでは110円という圧倒的な低価格で変換プラグを提供できるのか。そのカラクリは、徹底的に削ぎ落とされたシンプルな構造と生産スケールにある。
大手メーカーの汎用変換プラグには、内部にヒューズやサージプロテクタ(雷ガード)、可動式の複雑なロック機構が組み込まれている。一方、100均のスタンダードな110円プラグは、プラスチックの成形樹脂に金属板を嵌め込んだだけのシンプルな固定式構造だ。パーツ数を極限まで減らし、金型を簡略化することで、大規模工場での大量生産を可能にしている。
ただし、構造がシンプルであることはメリットばかりではない。内部の金属端子のバネ圧(挟み込む力)がメーカー品に比べて弱かったり、経年変化や繰り返しの抜き差しによって緩みやすかったりする点が指摘されている。コンセントとの間に隙間が生じると、接触抵抗が増大して熱を持ち、プラグ本体のプラスチックが変形する危険性もゼロではない。