フリーライディング派が直面する最も深刻なデメリットが、高速ターン時におけるエッジの抜けやすさです。ハイブリッドキャンバーはノーズとテールの接雪圧が低く設定されているため、急斜面や荒れたバーン、朝イチのアイスバーンに高速で飛び込んだ際、エッジの先端が雪面を噛みきれず外側に逃げてしまう現象が発生します。
特に深い前傾姿勢で遠心力に耐えるフルカービングの局面では、板の有効エッジ全長を使って弧を描く必要があります。しかし、ハイブリッドキャンバーでは有効エッジの末端が雪面から浮き気味になるため、支点が足元付近に集中します。その結果、ターンピーク時に強い圧力を加えた瞬間、ノーズやテールから不意にエッジが抜け、転倒につながるリスクがあります。
時速60kmを超えるようなハイスピード領域における高速安定性という観点でも、フルキャンバーの重厚なドッシリ感には及びません。微細な雪面のギャップを拾った際、ノーズのロッカー部分がバタつきやすく、ライダーに振動がダイレクトに伝わりやすい点も、高速クルージングを好む滑り手にとっては見逃せないデメリットです。