弘前アップルパイ総選挙2022は、単年のイベントとしてだけでなく、持続可能な地域モデルとしての可能性を示した。経済効果、文化的意義、社会的包摂、そして何より市民の主体性。これらが有機的に結びついたとき、地方都市は独自の魅力で輝くことができる。
りんご生産量の減少、高齢化、若者の流出。弘前も多くの地方都市が抱える課題から無縁ではない。しかしアップルパイという「小さな戦場」で、この街は戦い方を学んでいる。競争しながら協力する。伝統を守りながら革新する。ローカルでありながらグローバルな視点を持つ。
2023年以降の展開にも期待が高まる。参加店舗数はさらに増えるのか。新しい評価軸は導入されるのか。そして、この小さな街のイベントが、日本の地域創生にどんな示唆を与え続けるのか。答えは毎年秋、弘前の街角で見つかるだろう。