ネット上で頻繁に議論される「韓国空軍と日本の航空自衛隊の戦力比較」ですが、両者は想定する主任務とドクトリンが根本から異なります。
韓国空軍の最大の強みは、開戦初期に敵中枢やミサイル基地を迅速に無力化する「圧倒的な対地・精密打撃能力」です。F-15Kに搭載される射程500km以上の長距離巡航ミサイル「タウルス(KEPD 350)」は、強固に防護された地下司令部をピンポイントで貫通破壊する能力を持ち、東アジアでも屈指の縦深攻撃力を誇ります。
対する航空自衛隊は、島国という地理的特性から「防空・制空戦闘および洋上阻止」に特化しています。機動性と邀撃力に優れたF-15J(能力向上改修機)やF-2戦闘機に加え、空中戦を支える後方支援インフラが極めて強固です。
特に差が出るのが早期警戒管制機能です。韓国空軍が運用する早期警戒管制機E-737「ピースアイ」4機に対し、航空自衛隊は大型警戒管制機E-767(4機)とE-2D/E-2C早期警戒機(計17機以上)を合わせた強固な警戒監視網を構築しています。局地的な対地攻撃力では韓国空軍が秀でる一方、広域の航空優勢確保や情報連携戦においては空自に分があるのが客観的な分析です。