どれほど血のにじむ努力をして難関大学を卒業しても、待ち受けているのは厳しい現実です。韓国の大卒就職率の最新動向を見ると、名目上の就職率は60%台後半で推移しているものの、その中には短期契約や不安定な雇用形態が多く含まれており、希望する正規雇用に就けない若者が溢れています。
超難関の公務員試験や財閥の採用試験(サムスンのGSATなど)に合格するため、卒業後も「就職準備生(チュジュンセン)」として数年間、わずか数畳の簡易個室「コシウォン」に籠もって勉強を続ける若者も後を絶ちません。こうした出口の見えない閉塞感から、韓国を地獄に例えた「ヘル朝鮮(ヘルチョソン)」というスラングや、恋愛・結婚・出産・マイホーム・人間関係・夢などを次々に諦める「N放世代(エヌポセデ)」という言葉が定着しました。
過度なプレッシャーは、当然ながら若年層のメンタルヘルスを直撃しています。10代〜20代の死因第1位が長年自殺であり続けている事実は、韓国の学歴社会がもたらす弊害と精神的ストレスの深刻さを如実に物語っています。競争に勝ち残った一握りのエリートですら、激しい社内競争と早期退職の不安に怯え続けるという、誰も幸福になりにくい構造的ジレンマが続いています。