実力派俳優たちの壮絶な演技合戦も見逃せない。ユ・ジェミョンが見せる、執念と絶望の狭間で揺れる視線。ハン・イェリが醸し出す、静かだが決意に満ちた佇まい。そして何より、言葉少なに圧倒的な狂気を発するオム・テグの存在感は唯一無二だ。彼らが生み出す三角形の緊迫感こそが、ドラマの推進力となっている。
彼らが演じるキャラクターたちは、それぞれが「過去の事件」という逃れられない呪縛に囚われている。加害者の家族として社会から孤立しながら生きる者、復讐心に囚われ正気を失いかける者、そして監獄の中から心理実験のように周囲を操る者。彼らの会話の行間や一瞬の表情に、物語を解く重要な鍵が隠されているのだ。