平昌五輪の準決勝、エキストラエンド(延長戦)にまでもつれ込んだ日韓戦は、カーリング史に残る屈指の名勝負でした。ラストロックでキム・ウンジョンが決めた劇的なドローショットによって韓国が決勝へ進出し、ロコ・ソラーレは銅メダル決定戦へ回ることになりました。
メディアはしばしば両チームを宿敵として対立構造で描きがちでしたが、選手たちの実態は正反対でした。北京五輪の選手村やグランドスラム大会の遠征先で顔を合わせるたび、彼女たちは笑顔で記念写真を撮り合い、互いの健闘を讃え合っています。ロコ・ソラーレのスキップ・藤澤五月選手は当時のメディアインタビューで、「チーム・キムは世界で最も尊敬するスキップの一人。氷を降りればとても温かく、彼女たちのショットの正確さには常に刺激を受けている」と語っています。
パワハラ告発によりチーム・キムが孤立無援だった時期、国際大会の場でいち早く温かい声をかけ、激励のハグを交わしたのもロコ・ソラーレのメンバーでした。国家間の政治的緊張やメディアの煽りとは無縁の場所で、極限の集中力を共有するスキップ同士の魂の共鳴が、両チームの間に揺るぎない絆を築き上げています。